【無趣味は】高校生の就職事情【損?】

同じ市内の工業高校に通う友達と話す機会があった。

そいつは今度東京まで就職試験を受けに行くらしいが、
履歴書の「趣味・特技」の欄に対する基準が面白かった。

なんでも、その高校の進路指導は
趣味・特技の欄へ書く内容もきっちり指導するらしく、
「この趣味じゃ印象が悪い」
「とにかくでっち上げでもいいから何か書け」とか色々干渉するみたい。

例を挙げると
・「アニメ鑑賞」「鉄道旅行・鉄道撮影」「プラモデル製作」
 これらの趣味はオタクっぽい印象を与えるので
 どんなに好きでも絶対書くな。現に東京電力など一部の会社は
 「オタクは採用しません」と担当が言っているらしい。
 (ただし、鉄道会社に就職する時に鉄道系の趣味を書くのはOK)

・かと言って、出来もしないのに
 「草野球」「サッカー」「サーフィン」「ギター演奏」
 などのイケてる趣味を書くのもわざとらしいのでNG。

・趣味が「特にありません」はもちろん論外

・結局、皆無難な趣味で落ち着くことに。
 (歌舞伎鑑賞、で進路指導のOKをもらった奴が居たらしいが)

ちなみに、その彼は「映画鑑賞」でOKをもらった。
AV機器ヲタの彼は、総額何十万もするホームシアターセットと
32インチのデジタルハイビジョン液晶を部屋にドンと
置いているのに、肝心の見るものがバラエティ番組と
国内ドラマが殆ど、と言うもったいない奴。
もちろん映画なんかたまに何とか洋画劇場を
テレビで見るだけなのに、それでも趣味は映画鑑賞だとさ。
「面接官に映画のことを聞かれたら困る」という事で
p2なんとかでゴニョゴニョした「ユナイテッド93」を
急遽鑑賞したので面接対策もばっちりと自慢。

「本当に映画が好きな人がネタに困る」
そんな事はこれっぽっちも考えなかったのかね?彼は。
自分を含め沢山の若い映画ファンがこれから
進学や就職を控えているのに、「映画鑑賞」を
無難で便利な自分のPRポイントとして安易に使われると、
近い将来
「こいつの趣味も映画鑑賞か。
 という事は特に趣味は無いって事だな。」
なんて言う誤解が生じる時代が到来する恐れもある。

これから進学や就職などで書類を書いたり
面接を受ける皆さんへお願いします。
「趣味は映画鑑賞」を安易な逃げ口として使わないでください。
本当に映画が好きな人が迷惑しています。