【見た】スターマン 愛・宇宙はるかに

スターマンスターマン 愛・宇宙はるかに
Starman(1984)
ジェフ・ブリッジス
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

サンテレビ アフタヌーンシアターより

邦題が恥ずかしすぎる。
「愛・宇宙はるかに」っていくら80年代の映画でも
その邦題は臭すぎるぞ。

冒頭にボイジャー探査機に搭載した
人類からのメッセージが流れるシーンが何となく面白い。
「私は地球の147ヶ国が参加している、国連事務総長として
地球に住む人類を代表して挨拶します。」
と言うメッセージと、世界各国の挨拶を収録した
金メッキのレコードがボイジャー探査機に搭載され
1977年に打ち上げられたと冒頭に説明される。
この事は当然事実であるけど、この映画は
ボイジャー探査機を発見した宇宙人がそのメッセージを読んで
地球へふらふらやって来てしまうと言う設定。

地球にやってきたその宇宙人は、特殊な能力を使って
人間そっくりの形に化ける訳だけど、
そこはあのアメリカ政府が黙っちゃいない。
すぐに国家安全保障局やら陸軍やらを総動員して
宇宙人を捕まえにかかるが、そこで政府の研究者が
お偉方に言い放った一言が痛烈。
「自分から招いておいて、いざやって来たら捕まえる。
 あなたは人間として最低限のマナーも守れないんですか?」
そうだよ、ボイジャーの件をそのお偉方は忘れてたんだよ。
でも、結局お偉方は「お前は黙っとれ」と言う態度で
結局宇宙人を捕まえるために全力を尽くす訳だが。

邦題が物語ってるように、この映画は
「SFラブストーリー」みたいな微妙なジャンル。
宇宙からやってきて人間そっくりに化けた宇宙人が、
偶然出会った地球人の女性と愛の逃避行。
スター・ウォーズ」とか「未知との遭遇」とか言ってた
そんな当時としてはかなり斬新だったんだと思う。

監督はジョン・カーペンター
ゼイリブ」や「ニューヨーク1997」など
まさに80年代の日曜洋画劇場を支えたような監督。
B級映画ヲタにはお馴染みの映画監督らしいが、
この映画は今までのダークで男臭いSFばかりを撮っていた
カーペンター監督が少し路線変更して少しロマンチックな
SF映画を撮ってみたと言う作品らしい。
そして冒頭のクレジットの所を注意深く見ていると。
見逃さないでくださいよ、よく探さないと分かりませんよ、
"Produced by" の部分に "Michael Douglas" と言う人が。
そう、あの俳優のマイケル・ダグラスがプロデューサーとして
この映画にこっそり参加していた。
何の縁かは分からないが、スターのあまり知られてない過去が
また一つ公になったようで少しテンションが上がる。