【見た】天国までの100マイル

天国までの百マイル天国までの百マイル
(2000)
時任三郎
日活

BS-i ジャパシネより

細い橋をつま先立ちで歩くような危なっかしい空気が終始漂う映画。
派手な演出は極力控えたんだろうが、その淡々とした映像が
逆に見ている側を手に汗握らす展開となった。
「うわ、ここで飯食ってる時間あったら病院へ急げよ。」
「そんなにチンタラ走ってたらかあちゃんの心臓が止まるぞ」
もう無事に名医の居る千葉の病院に着くまで
見ているこっちが肝を冷やしてしまった。

でも、お母さんをバンに乗せて運んでる時に出会う人は
実はみな凄く優しい。乱暴ながらもお金を貸してくれる
町金融のあんちゃんや、食堂に居たタクシーの運ちゃんも
いかつい顔をしてるようで人情深い人ばかりでホッとした。