【見た】セルラー

セルラーセルラー
Cellular (2004)
キム・ベイシンガー

テレビ朝日 日曜洋画劇場より

ツーツートントン、ツーツートントン

電話機が意外に簡単な構造だということを知った。
たとえ、電話機がボコボコに壊されていても中の配線を
引っ張り出してきて皮をむいて、上にあるような「モールス信号」
の要領で配線同士をぱちぱちショートさせれば
ダイアルが回されたと勘違いしてどこかに電話をかけるみたいだ。
ただし、電話番号は指定できない。ここがこの映画のミソ。

最近、というか大分前からだが、固定の電話機も「IC留守録」とか
「電話帳」「短縮ダイアル」などの進んだ機能が搭載された
機種が主流になってきており、昔ながらの「黒電話」は
絶滅危惧種に指定されそうな勢いで減りつつある。
黒電話を全滅させるべくなのかは分からないが
NTTが投入した最終兵器「Lモード」は黒歴史になってしまったし
そもそも携帯電話の方がますます普及してきているし
もう「壁にコードを接続して電話する」システムは
昔話という時代が来ているのかもしれない。

この映画も、誘拐され電話番号も指定できない壊れた電話を
駆使して助けを求める女性と、動画も撮れてさらに
撮った動画をメールに添付して送れるような最新機種の携帯電話を
駆使するイケイケ大学生、この2人が置かれている状況の
ギャップが面白いと思う。