【まさか】郵政民営化発足【改悪?】

日本郵政公社が民営化された。

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1980年代に電電公社・専売公社・国鉄と立て続けに
民営化された時期、特に国鉄がJRになったときは
もう日本中がお祭り騒ぎだったんじゃないかな?
自分がぎりぎり生まれる前だから詳しいことは良く分からないが。

だって、普段使い慣れている駅の看板に、突然見慣れない
「JR」のロゴが追加され、キップにも、車両にも
駅構内の案内板にも「JR」の嵐。
地図も書き換えなきゃいけないし、駅は一種の
ランドマークなので、待ち合わせとかをする時も
「JRの○○駅ね〜」と自然にJRが浸透。
国民に与えるインパクトは強烈だったと思う。

それに比べ、今回は街中の郵便局が「JP」になった訳だが
いまいちピンと来ない人が多いと思う。
だって駅で待ち合わせする人はいても
郵便局で待ち合わせ、というのはあんまり聞かないし
呼び方も今までどおり「郵便局」で支障ないし
しいて言えば郵便局の看板が変わったことぐらいか。

「郵便局が民営化されても今まで通りのサービスを提供します」
なんていう説明を良く聞くが、それもいつまで続くやら。

現に、民営化されてから定額小為替の手数料が大幅値上げ。
その値上げ率なんと以前の10倍!
といっても、以前の料金が10円と大変お安かったので
100円になった所で以前の料金を知らない人は
何の文句も言わないだろうが。
でも、このインターネット時代に
定額小為替なんて使っているところと言えば
「雑誌の応募者全員サービス」ぐらいしか思いつかない。
かつては同人誌の頒布とかにも使われてたらしいが
それですら今の時代ネットバンクでちょちょいと振込み、
それで完結しているところが多いと思う。
あるニュースによれば
「手数料10円の定額小為替1枚を発行するのに
 100円以上のコストがかかっている」なんて言ってたし。
定額小為替というシステムもそろそろ廃止になるかも。

ま、定額小為替はめったに使わないから別にいいんだが
問題は「郵便貯金のATMがどうなるか」ということ。
自分はかねてから(眠らせてる口座を除いて)
銀行の口座といえば郵貯イーバンクしか持っていないが
なぜ郵貯を選んだのかというと「全国一律の安心感」かな?

この前WBSで「3大メガバンク郵貯のATM台数を比較」
というのをやっていたが、全国の3大メガバンクのATMを
すべて合計しても、郵貯のATM台数の10分の1にも届かない。
それほど郵貯のATMの数は多い!というのをやっていた。
そういわれると、どんな田舎町でも簡易ではない
郵便局さえあればそこにATMが置いてあるし。

しかも郵貯のATMうち3割ぐらいは土日もやっており
数は本当に少ないが24時間やってるATMもあるらしく
開いてさえいれば土日だろうが深夜だろうが
完全無手数料で現金が引き出せるという
手数料をチマチマ気にする性格の人にとっては
まさに天国のような金融機関だった。

メガバンクが、CMで
「うちの銀行のクレジットカードを作ってくれたら
 土日の引き出し手数料が無料!」とか
「残高が10万以上ならATM時間外手数料無料!」などと
懸命にアピールしている中、郵貯ユーザーは
「民間企業必死だなw」と涼しい顔をしているのかもしれない。

しかし!民営化されたことによって
「土日に郵便貯金のシステムを動かすだけで赤字ですぅ」
とか言いながら、郵貯も引き出し手数料を取りだすかもしれない。
土日だけではなく、平日でも夕方5時を過ぎると
引き出し手数料150円とか、そういう時代が来るかもしれない。

もしそうなったら、自分は郵政民営化を猛烈に推し進めた
小泉元首相の事をボロカスに批判するだろう。
その時は…まあ受け流してw