【見た】男はつらいよ 寅次郎の休日

男はつらいよ 寅次郎の休日男はつらいよ 寅次郎の休日
(1990)
渥美清
松竹

NHK-BS2 男はつらいよ48作放送より

やったね、前作「ぼくの伯父さん」で大荒れだった満夫が
無事に八王子のどこかの大学に合格。
でも八王子のどの大学なんだ?八王子の某大学を
受験することも検討した自分としては少し気になるポイントだ。

で、大学に合格したはいいが、何もやりたい事を見つけずに
「ただ周りの人に流されてなんとなく大学へ行った」
みたいなタイプなので、案の定大学へ行くのがめんどくさくなる。
で、「柴又から八王子まで遠いよ!大学の近くへ下宿させろ!」
また暴れる満夫。さくらの
「朝起きてトーストが焼けている生活のどこが不満なの?」
との指摘にも「かっこ悪いんだよ!そんな生活」
何だよそれ。これだから東京育ちは分からないんだよ。
どうせ一人暮らしを始めたら「飯作るの('A`)マンドクセ
って言うに決まってる。とにかく一人暮らしは大変。
ここの点だけは博・さくらの両親の言うことを
聞いておけば間違えないと思う。
この満夫の言動には激怒していた博も、
諏訪家に後藤久美子が訪れたときにはサッと優しい
お父さんに変身。まるでツンデレのよう。

寅さんシリーズで唯一「秋葉原」でのロケがあったのも
この映画の見どころ。寅さんがアキバを闊歩しないのが
少し残念だが、満夫と後藤久美子の2人が
女性関係でゴタゴタのあったゴクミの親父を探しに
石丸電気の照明フロア?に行くシーンがあった。
とにかくこの映画が公開されたバブルの頃から
秋葉原=外国人が多い」みたいな描き方されてて
今も昔も変わらないんだなぁと。

満夫が思わずゴクミの乗る新幹線に飛び乗ってしまうシーン。
映像といい、音楽といい、「バブルの頃のJR東海のCM」
みたいな雰囲気を醸し出していた。
男はつらいよシリーズはいつも時代の流れを反映していると
言われるが、この映画はとくにそれが顕著に現れていると思う。
博もテレビを見ながら「ドイツも統一したか・・」と
つぶやいているし。

なんで満夫が友達を連れて行動を起こすときには
決まってゴクミが東京を訪れるんだ?
そのうち満夫から友達が居なくなるぞ。