【見た】ウワサの真相 ワグ・ザ・ドッグ

ワグ・ザ・ドッグ〜ウワサの真相〜ウワサの真相 ワグ・ザ・ドッグ
Wag the Dog (1997)
ダスティン・ホフマン


TSCテレビせとうち 年末映画より

ダスティン・ホフマンが特殊メイクのおかげなのか
何か分からないが口ヒゲ生やして妙に老けたキャラだ。
自分もエンドロールを見るまで全然分からなかった。

この映画を見て「その手があったか!」と大変驚かされた。
ダスティン・ホフマンがホワイトハウス専属の
「スキャンダル揉み消し屋」そしてロバート・デ・ニーロ
揉み消し屋の仕事にアイディアと助言を与える
ハリウッドの敏腕プロデューサー。
大統領選まであと11日と迫った日に、ホワイトハウスを訪問した
ガールスカウトか何かの少女に大統領が性的いたずらを加えた事が
マスコミにすっぱ抜かれてしまう。
揉み消し屋とプロデューサーは
「どこぞの国とアメリカの間で戦争が起こったって言う
 偽のニュースを流せばそこに関心がいってスキャンダルが
 うまく隠れるんじゃねーの」

そんなにうまくいく訳ねーだろ!と思っていたら
驚くほどうまくコトが運んだんだなこれが。
アルバニアアメリカは交戦状態になった」なんてニュース。
国のチョイスがいい。なんか政情不安定そうな国の名前で、
しかもどこにあるかとか詳細がよく分からない知名度が低い国。
こりゃあ使えるな!と自分もテレビの前で納得した。
偽の戦争だからと言って手は抜かない。
「交戦状態のアルバニアで逃げ惑う少女」の映像を
わざわざハリウッドのスタジオで撮影して、
(もちろんアルバニアの風景は合成)
マスコミ各社に流すことで戦争のリアル度もアップ。
以下、映画の終盤まで「三谷幸喜映画」ばりの
物凄いジェットコースター展開。

凄い。これぞアメリカ流「壮大な釣り」
摸造もいいところだ。
ここまで大胆でスケールがでかいと摸造がバレたときも・・・
ま、バラそうとしてもCIAなりシークレットサービスなりが
命を狙いに来るだろうが。