【見た】舞姫

舞姫 Die TxJｎzerin(1989) 郷ひろみ NHK-BS2 衛星映画劇場より

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舞-HIMEがNHKにて放送されていたのでとりあえず録画した。

なんでも、森鴎外の舞姫と言うのは高校3年生の現代文において
必修指定の作品らしく、ちゃんと高校を卒業した人であれば
ほぼ間違いなく知っているであろう小説。
しかも教科書の中では結構後ろのほうにあるので、
授業中に国語教師が
「こんな古文みたいな文章より、映画になった舞姫を見たほうが
　ずっとわかりやすくて面白いよ」
なんて話しながら教室にビデオを持ってくる、と言う事を促すために
NHKはわざわざ11月前半と言う時期に放送したのではないかと
勝手に推測。

映画が始まってわずか1分で少し汚い字幕と
郷ひろみの顔のインパクトと流暢なドイツ語に気づく。
郷ひろみ扮する大田豊太郎は
「旧日本陸軍の軍医で、結核の研究をするためドイツに派遣される」
と言う設定だけど、確か現代文の教科書に載ってる原作は
「豊太郎はドイツへ法律の研究をするために派遣された」
って事になってる。なぜ違うんだ？

ラストシーンで日本に帰ってきた船の甲板から
目の前に大きく広がる富士山を見つめている郷ひろみの表情は
日本に帰ってきてホッとしたやらやるせないやら
まだ気持ちの整理がついてない悲しそうな表情だった。
あの強烈な表情はしばらく脳裏に焼きついて離れないことだろう。

「舞姫」は森鴎外が実際に体験した出来事を基にして
書かれた物語という事らしいけど、
実際のところはこのような悲劇的でドラマチックな展開とは
おおよそかけ離れたお粗末な顛末だったらしい。
ドイツで踊り子の女を捨てたまでは一緒だが、
男に捨てられたショックで心の病を患ってしまうエリスとは違い
捨てられたと気づいた後すぐにわざわざ日本まで追いかけていき
鴎外に復縁をしつこく要求し、鴎外の兄弟が
頭を下げて慰謝料を払って、やっとドイツに帰ってもらったと言う
非常にたくましい女性だったらしい。
そんな裏話を現代文の授業中に聞いてﾜﾛﾀww