【見た】男はつらいよ寅次郎純情詩集

・男はつらいよ寅次郎純情詩集
(1976)(松竹)
NHK-BS2より。

今回の冒頭パロディは北アフリカが舞台。
寅さんの話すフランス語は発音もばっちり。
本場のフランス人顔負けw
でも結局正体を明かさずに去っていく寅さんにさくらは涙。

たこ社長は「文化の日だから」と言う理由だけで
わざわざ上野の博物館まで家族でお出かけ。
まあ、寅さんから逃げる理由にはちょうどいい理由ですな。
今時わざわざ文化の日にカルチャーな事をする家族は
どれぐらい居るのやら・・・とテレビの前で
しばらく考え込んでしまった自分。

結局綾さんは亡くなっちゃったけど、自分が気になったのは
綾さんの家の「ばあや」すなわち「メイドさん」の存在。
御前様から頂いたお菓子にケチをつけるし、
「また落ち葉の掃除にあの坊やよこしてちょうだい」と
自分の代わりに源公を働かせようとしたり、けっこう図々しい。
でも、涙もろい。何かにつけすぐに涙する。
しかもポロッと、ではなく嗚咽を漏らして大泣きする。
こんなスパイスの効いた脇役キャラを揃えるのも、
山田洋次監督だからできる技だろう。